【税理士法人 AI研修事例】14時間で記帳・監査・相続業務を現場が自動化|満足度5.0

業界:
士業(会計・法律)
職種:
総務, 経理
課題:
教育・研修, 会計処理, 属人化解消, 業務効率化, AIリテラシー向上
技術:
生成AI, Claude, Cowork

この記事のポイント

【税理士法人 AI研修事例】14時間で記帳・監査・相続業務を現場が自動化|満足度5.0

「AIはチャットで質問する程度」だった税理士法人が、14時間の研修で記帳・監査・相続・総務の業務を自ら自動化できる組織に変わりました。

  • 記帳代行は「やりたくないが、なくならない」業務のまま残っている
  • 売掛金・買掛金の突合や預金移動調査など、人力の照合作業に時間がかかる
  • 相続案件の進捗や資料の不足が、担当者にしか分からない
  • ノウハウやマニュアルが個人のExcelやチャットに散在している
  • AIに興味はあるが、チャットでの壁打ち止まりで業務が変わらない

本記事では、TKCを利用する税理士法人が、生成AI「Claude」を活用した14時間のワークショップ型研修で、証憑からの仕訳CSV自動生成から、突合チェック・進捗ダッシュボード・日報の自動作成までを受講者自身の手で構築した事例をご紹介します。

導入企業の背景

項目 内容
業種 税理士法人(会計事務所)
事業内容 税務顧問・記帳代行・相続税申告。関連会社で経理代行事業を新規展開
受講人数 6名(監査部門・資産税部門・審査部門・総務部門)
利用環境 TKC会計システム、勤怠管理クラウド、チャットツールほか
導入サービス スパルタAIDX研修(14時間・人材開発支援助成金を活用)
使用技術 Claude(Cowork/Claude in Chrome/スキル化・定期実行)

同法人は、税務顧問を中心としながら、経理担当者を確保できない中小企業の増加を受けて、記帳代行のさらに先を行く「経理代行」を新規事業の柱に据えていました。事業拡大の前提として、記帳・照合業務の自動化が経営課題になっていました。

導入前の現場課題

【税理士法人 AI研修事例】14時間で記帳・監査・相続業務を現場が自動化|満足度5.0

同法人では、AIへの関心は高いものの、「チャットAIとの壁打ち止まりで、業務そのものは変わらない」という状態が続いていました。

課題1|記帳代行は「やりたくないが、なくならない」

税務顧問の基本方針は顧問先による自計化です。しかし現実には、自社で経理を用意できない顧問先が増えていました。

  • 通帳の写真・紙の領収書・請求書が、チャットやメールでバラバラに届く
  • 読み取り・仕訳・入力は人手に依存し、担当者の負担が大きい
  • 経理代行を新規事業の柱にするには、この構造のままではスケールしない

「本当はやりたくないが、決してなくならない業務」を、いかに自動化するかが最大のテーマでした。

課題2|突合・照合など人力チェックの積み重ね

会計事務所の業務には、地道な突合・照合作業が数多く存在します。

  • 顧問先の販売管理システムの売掛金一覧と、会計システムの残高の月次突合
  • 相続税申告での預金移動調査(最長7年分の入出金を複数口座間で照合)
  • 勤怠打刻と休暇申請の突合チェック

いずれも件数が多く、月末や申告期に担当者の時間を圧迫していました。

課題3|情報とノウハウの散在・属人化

業務の進め方や案件情報が、個人と個別ツールに分散していました。

  • 電話対応のノウハウが、チャットの過去ログに流れて埋もれる
  • 相続案件の進捗や資料の不足状況が、担当者の記憶頼み
  • マニュアルが個人ごとのExcelに分かれ、新人教育に時間がかかる

AIを導入する以前に、AIに参照させる情報自体が整理されていない状態でした。

スパルタAIDX研修による解決策

【税理士法人 AI研修事例】14時間で記帳・監査・相続業務を現場が自動化|満足度5.0

株式会社LOGのスパルタAIDX研修として、14時間のワークショップ形式で、受講者6名が実際の業務資料を使いながら自動化の仕組みを構築しました。座学でAIの解説を聞くのではなく、「自分の業務を自分で自動化する」ことをゴールに設定しています。

研修で構築を目指す全体像が、次のマップです。領収書・通帳・クレジットカード明細・売上請求・支払請求といった証憑の種類ごとに「ナレッジ(判断基準)」を整備し、Claudeが仕訳データと取込用CSVを生成する構成になっています。

会計AIエージェント/仕組み構築全体マップ。証憑の種類ごとのナレッジMDをもとにClaudeが編集用仕訳データと取込用CSVを生成し、ナレッジ改善の仕組みで精度を高める構成図

仕組み1:証憑からTKC取込用の仕訳CSVをAIが自動生成

証憑からAI読み取り・仕訳ルール適用・TKC取込用CSV生成までの記帳自動化フロー図

記帳自動化の核となる仕組みです。

  • 領収書・通帳・請求書・クレジットカード明細をClaudeが読み取り
  • 顧問先ごとの仕訳ルール(科目の判断基準・税区分の癖)を過去の仕訳データから言語化し、テキストファイルとして整備
  • TKCのインポート形式に合わせた仕訳CSVを自動生成

ポイントは、AIに「読み取らせる」だけでなく、顧問先ごとの判断基準をデータとして残すことです。ルールが整備された顧問先は、担当者が変わっても同じ品質で処理できます。

成果:証憑を所定フォルダに入れれば、AIが仕訳CSVの下書きまで作成する体制を構築

仕組み2:ブラウザ上の業務をAIが代行する

CoworkのChrome操作機能を使い、Webシステムをまたぐ作業を自動化しました。

  • 勤怠管理クラウドにAIがアクセスし、休暇申請と打刻の突合チェックを代行
  • 事務所のスケジュール管理システムの予定を、Googleカレンダーへ自動同期
  • 相続業務で必要な不動産関連資料の収集を自動化

これまでRPAツールの導入が必要だった「画面をまたぐ作業」を、追加のシステム開発なしで受講者自身が仕組み化しています。

成果:毎月の勤怠チェック・スケジュール転記など、定型のブラウザ作業を自動化

仕組み3:スキル化×定期実行で「AIが先に動く」状態へ

業務手順のスキル化と定期実行により、AIが先に動き人が最終確認する運用フロー図

作った仕組みを一度きりで終わらせず、繰り返し動く形に落とし込みました。

  • 業務手順をClaudeの「スキル」として登録し、誰でも同じ処理を再現可能に
  • 業務日報の下書きを、毎朝AIが自動作成
  • 相続案件のフォルダをAIが自動巡回し、資料の不足を検知して進捗ダッシュボードを更新

人がAIに指示を出すのではなく、AIが先に動き、人は確認・承認に集中する運用への転換です。

成果:日報作成・案件進捗の把握が「毎朝できあがっている」状態を実現

研修中に受講者がつくった自動化の仕組み

研修の最終回では、受講者全員が自作の仕組みを発表しました。部門ごとの成果は次のとおりです。

部門 構築した仕組み
監査部門 売掛金一覧×会計残高の自動突合と差異レポートのPDF出力。買掛金残高の異常値の原因分析と科目修正リストの自動作成
資産税部門 相続案件の進捗ダッシュボード(フォルダ自動巡回・不足資料の検知・案件別の検討事項の集約)
総務部門 勤怠打刻×休暇申請の自動突合チェック。チャット過去ログからの電話対応マニュアル作成と社内マニュアルの統合
審査部門 証憑からの仕訳CSV作成。固定資産税増額にともなう賃料改定文書のドラフト作成
経営層(副所長) 業務日報の毎朝自動作成、スケジュールのカレンダー自動同期、顧問料見積ツール、顧問先向けホームページの試作

特筆すべきは、これらがすべて外注ではなく受講者自身の手で作られたことです。研修終了後には、受講者主導で社内の活用事例共有会も予定されており、自走のサイクルが回り始めています。

Before / After 比較

項目 導入前 導入後
記帳業務 証憑の読み取り・仕訳・入力を人手で処理 証憑をフォルダに入れればAIが仕訳CSVの下書きを作成
売掛金・買掛金の突合 一覧表を目視で照合 AIが自動突合し、差異レポートをPDFで出力
相続案件の進捗把握 担当者の記憶と手作業の確認 AIがフォルダを自動巡回し、不足資料を検知してダッシュボード化
勤怠チェック 1人ずつ画面を開いて突合 AIがブラウザを操作して自動チェック
業務日報 手作業で作成 毎朝AIが下書きを自動作成
顧問料の見積 担当者ごとに提示額がぶれる 条件を入力すれば統一基準で見積を出力
AIへの向き合い方 チャットで質問する程度 受講者全員が「積極的に活用したい」と回答、満足度5.0

なぜ株式会社LOGを選んだのか

同法人は、AI活用の構想を持ちながら実現手段を模索する中で、株式会社LOGのスパルタAIDX研修を選定しました。

1. 会計事務所・税理士法人への支援実績

LOGの支援先は約4割が会計事務所・税理士法人です。領収書・通帳の読み取りから会計ソフトへの取込形式まで、業界特有の実務を前提に会話が進む点が評価されました。

2. 座学ではないワークショップ型の研修

研修時間の大半を、実際の顧問先資料(マスキング済み)を使った実践にあてます。「講義を聞いて終わり」ではなく、研修が終わった時点で動く仕組みが手元に残る設計です。

3. TKCなど既存環境に合わせたカスタマイズ

事前ヒアリングで利用中のシステム・セキュリティ方針・部門ごとの業務を確認し、研修内容を法人ごとに組み替えます。本事例ではTKCのインポート形式への対応や、相続業務向けのテーマ設定を行いました。

4. 人材開発支援助成金を活用できるパッケージ

14時間の研修は人材開発支援助成金の対象として設計されており、申請書類の作成サポートまで含まれます。実質負担を大きく抑えて受講できる点が、複数名での参加を後押ししました。

5. 研修時間外も質問できる伴走体制

研修期間中はチャットでいつでも質問でき、各回で受講者の画面を見ながら個別フィードバックを行います。つまずきをその場で解消できるため、AI未経験のメンバーも脱落せずに完走しました。

現場のリアルな声

研修後アンケートでは、回答者全員が満足度・実務活用度・推奨度のすべてで5段階中5と回答しました。

「自分の頭の中にある理想像を実現するために、そこへのプロセスを理解していなくても、Claudeが自律的に動いて検討し、提案してくれることがわかった。作業者というよりは自分の分身であり、1言えば10分かる優秀な秘書を得たような感覚になった」 (副所長)

「CoworkでChrome上の作業ができることにかなり衝撃を受けました。Web上での作業はほぼ任せられるので、色々チャレンジしたいです」 (総務部門・経理担当)

「資料の突合をやってもらったら、だいぶ時短になった」 (監査部門・アシスタント)

「手作業で処理していたものが、資料をAIに投げれば色々なものが作成できて時短につながると思います。AIに投げる癖がついてきました」 (審査部門・課長)

「バラバラに散らばっていた情報を一つに集約できた」 (総務部門・経理担当)

導入の価値・本質

本事例の価値は、個別の自動化ツールそのものではありません。「現場が自分で仕組みを作れるようになった」ことです。

外注でツールを開発した場合、業務が変わるたびに追加費用と待ち時間が発生します。本事例では、受講者が仕訳ルールの言語化・スキル化・定期実行までを自分の手で行えるため、研修後も自動化の範囲が広がり続けます。

実際に研修後は、受講者主導の社内共有会が企画され、副所長は自動化の仕組みを顧問先への業務改善提案のツールとして活用する構想も進めています。会計事務所自身のDXが、そのまま顧問先向けの新しいサービスの種になっています。

「自分しかできない仕事に、時間を集中投下できるようになってきました」 (副所長)

記帳や照合をAIに任せ、人は判断・承認・顧問先との対話に集中する。税理士業務の価値の重心を移す転換点となる研修でした。

こんな課題をお持ちの方へ

本事例の税理士法人と同じように、以下のような課題を感じていませんか?

  • 記帳代行・経理代行の負担が大きく、人手の採用も難しい
  • 売掛金の突合や預金移動調査など、照合作業に時間を取られている
  • AIに興味はあるが、チャットで質問する以上の使い方が分からない
  • 案件の進捗やノウハウが属人化し、組織に残らない
  • RPAやシステム開発は費用と保守の負担が重く、踏み切れない

株式会社LOGのスパルタAIDX研修は、このような「AIをどう業務に組み込めばいいか分からない」状態から、現場が自分の手で業務を自動化できるようになるまで伴走支援します。

スパルタAIDX研修でできること:

  • 実際の自社業務・自社資料を使ったワークショップ型の研修設計
  • 会計ソフト・勤怠システムなど既存環境に合わせたカスタマイズ
  • 記帳・突合・資料収集・日報などの自動化を研修内で構築
  • 人材開発支援助成金の活用サポート(申請書類の作成支援を含む)

このような方は、まずは無料相談をご利用ください。貴社の状況をヒアリングし、最適なプランをご提案します。

スパルタAIDX研修の無料相談はこちら

また、「研修よりもまず、仕組みの構築自体を任せたい」という方には、AIDX顧問もご用意しています。

AIDX顧問の詳細はこちら

よくある質問(FAQ)

Q1. TKCなど特定の会計ソフトを使っていても自動化できますか?

可能です。本事例ではTKCのインポート形式に合わせた仕訳CSVを生成しました。マネーフォワード・freee・弥生会計など、CSV取込に対応した会計ソフトであれば同様の仕組みを構築できます。

Q2. AI未経験のスタッフでもついていけますか?

問題ありません。本事例でも受講前は「チャットAIで質問する程度」のメンバーが中心でした。受講者の画面を見ながら個別にフィードバックする形式のため、研修後アンケートでは回答者全員が満足度5段階中5と回答しています。

Q3. 顧問先の情報をAIに入れても大丈夫ですか?

研修内でセキュリティ設定を必ず扱います。AIの学習に利用されない設定への変更、扱ってよい情報の線引き、認証情報の管理方法まで、事務所のセキュリティ方針に合わせてご案内します。

Q4. 研修はどのような形式・時間ですか?

1回2時間前後×計14時間のオンラインワークショップです。実際の業務資料(マスキング済み)を使って手を動かし、宿題と個別フィードバックで定着を図ります。講義動画の共有にも対応しています。

Q5. 助成金は利用できますか?

人材開発支援助成金の対象となるよう研修を設計しており、申請書類の作成サポートも行っています。要件を満たせば実質負担を大きく抑えて受講できます。詳細は無料相談でご確認ください。

Q6. 記帳以外の業務にも効果はありますか?

あります。本事例では記帳に加えて、相続案件の進捗管理、勤怠チェック、日報作成、顧問料見積、社内マニュアル整備まで自動化しました。部門ごとの業務に合わせてテーマを設定します。

Q7. 研修が終わった後のフォローはありますか?

研修後の振り返りミーティングを実施するほか、個別テーマのスポット支援やAIDX顧問への移行も可能です。本事例でも、チャットツール連携など次の自動化テーマの相談が続いています。

まとめ|「AIに詳しくなる研修」ではなく「業務が変わる研修」を

記帳代行・突合チェック・案件管理。会計事務所の現場には、「やりたくないが、なくならない」業務が積み重なっています。

このような課題を抱える事務所が本当に求めるのは、

  • ツールの操作説明ではなく、自分の業務が実際に自動化されること
  • 外注に依存せず、現場が自分で仕組みを育てられること
  • 既存の会計ソフトやセキュリティ方針を前提にした現実的な設計

です。本事例の税理士法人は、14時間のスパルタAIDX研修で記帳・監査・相続・総務の業務を受講者自身の手で自動化し、受講者満足度5.0を記録しました。

「作業者というよりは自分の分身であり、1言えば10分かる優秀な秘書を得たような感覚になった」 (副所長)

AIが先に動き、人は確認と判断に集中する。その転換は、特別な開発力がなくても、14時間の研修から始められます。

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